雪が原因か~…。自然には叶わないとはいえ、
これからもっと農業系の会社が倒産していくかもって思うと
なんだか暗くなりますね。。
補助金だって出たのに、それも返還。
こういうところの倒産って、ハウスの引き取り手とかも探さないといけないし
ここから先がまた長いんですね。。大変だわ。




島根の温室トマト栽培業者 田園倶楽部奥出雲が破産
(2月24日 産経新聞)

■負債約4億8千万円雪害響く

大型温室でトマト栽培を行っていた島根県奥 出雲町の農業生産法人「田園倶楽部奥出雲」(景山吉仁社長、資本金4100万円)が年末年始の大雪などの影響で経営が悪化し、松江地裁に破産申し立てを 行ったことが23日、わかった。国が開発した国営農地開発地(約4・5ヘクタール)を活用し、中山間地の新たな農業、雇用の拠点として期待されていた。国 の多額な補助金を受けた農産会社の破産はまれで、誘致した県や町関係者は衝撃を受けている。

県などによると、同社は平成18年2月、年間 を通じて甘くて日持ちの良い高級トマトの生産を目的に、同町内の営農者ら8人が出資して設立。総事業費約7億2500万円(うち農林水産省からの補助約3 億2500万円)をかけ、屋根の融雪がコンピューター制御できるなどの技術を採用した大型温室5棟(計2・3ヘクタール)を整備。30人(正社員5人)を 雇用し、大阪の市場を中心に年間出荷量を約300トン、年間販売額は約2億2千万円を見込んでいた。

同法人が生産するトマトは、大阪市内の百貨店で9個入り4千円前後の高値がつくなど高評価を得ていたが、昨年夏の猛暑で収穫量が大幅にダウンし、経営が急速に悪化。さらに年末から年始めにかけての大雪と低温の影響を受け、事業の中止を決めたという。

今月1日、町と県を通じて、「事業の中止届」を国に提出。14日に「やむを得ない」として承認を受け、20日に30人の従業員を解雇し、事業を中止。22日、破産申し立てをした。

負債総額は約4億8千万円。県農畜産振興課は「期待が大きかっただけに残念。今後、補助金の返還手続きと、ハウスなど補助対象施設の引き受け手の確保が課題になる」と話している。